11/13 火山の中で遊び回るのなら、せめてやかんいっぱいの水分補給をね。

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 とある木陰で、リーフは読書のひとときをすごしています。
 模範的な聖職者である彼女らしく、リーフは一冊の教義書を開いておりました。


 しばらくして、ページを繰る音が止まり。ぱたん、と本が閉じられ。
 キリッと眼差しを遠くに向けて、リーフは立ち上がります。

Leaf「さて、行くか……」

 つぶやくその姿は、戦場へ向かう冒険者の闘志に満ちていて。

Leaf「トゲバットは嫌いだけど、しかたない、ヤツに勝つためだ」


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 STR1の非クリ型で目指す打倒サラマンダー。左手に聖書を、右手には鈍器を。
 あたらしく新調した武器、エンジェリックソウルゲインドラゴニックソウルゲインアンデッドソウルゲインインセクトソウルゲインヴァルキリーハンマーを握りしめ、古びたサンダルを足に履いて。リーフはおでんの神に祈りを捧げます。つゆの染みた大根の味を思い浮かべながら。
 祈りに応えた神の声がリーフに宿り。身体中に行き届く力を確かめて。

Leaf「ワープポータル!」

 眼前に立ち上る、光の柱。聖職者は、光のなかへと身を投じるのでした。



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Leaf「あ、ダメだ、きついw

 闘志、消沈。


Leaf「あっれ、あたらねえじゃん!?」

 すぐさまテレポで逃亡し、リーフは敗因を振り返ります。
 古びたサンダルのソウルゲインカードボーナスとおでんの力でAtkは足りているはず、STR1のダメージゼロによる赤missというのはいくらなんでも考えられません。
 それはつまり。いままでサラマンダーに攻撃が当たらなかったのは。

Leaf「純粋なHit不足だったんか(´・ω・`)

 サラマンダーの必中Hitは518ですが、いちおう、過去に480程度でもなんとかなったという言はありまして。
 現在のリーフもDEX120のカルデュイ型。Hitもそこそこ高いと自分では思っていたのですが……。

Leaf「460じゃ足りないのかー」

 20の差はかくも大きかったようです。

Leaf「このエンジェリックソウルゲインドラゴニックソウルゲインアンデッドソウルゲインインセクトソウルゲインヴァルキリーハンマーはやっぱりスパノビちゃん専用になるなー」

 まあ、通用しなかったものは、それはそれで受け入れるしかありません。有効に活用できるものに託すことにして。

Leaf「っていうかいちばん長い名前の武器っていうネタのためだけにカード挿しちゃったけど、私が常用するとしたらソウルゲインいっこ削ってメテオライトにするべきだった……!(´;ω;`)」

 オートスペラー脳の悲哀です。

Leaf「くそっなんてよのなかだ」

 しかしそんな後悔を引きずることも良いことではなくて。エンジェリックソウルゲインドラゴニックソウルゲインアンデッドソウルゲインインセクトソウルゲインヴァルキリーハンマーに代わる、あたらしい武器を選ばなければ。

Leaf「そもそもかっこわるいトゲバットなんかに期待したのがまちがっていたんだ。打撃音が楽しい杖か、修道士らしく本を手に取るべきだった(`・ω・´)」

 杖はさらにAtk不足ですし、本は大型の敵にとても弱いので、むしろ鈍器こそ正解なのですが。 

 そんなことにこだわるリーフではありません。
 模範的な聖職者である彼女らしく、リーフは今回、教義書を手にとることに決めたのです。


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 教義書、2冊目。

 これでHit500。いままでのはノーカンノーカン。STR1の非クリ型で挑む打倒サラマンダー。ここからが、本番です。

Leaf「ダブルがダブルでダブルが2倍!ヽ(。・ω・)ノ゛

 意味不明なテンション。立ち上るポタの光。左手に聖書、右手にも聖書。たとえ火山の中であってもつねに神への敬意を忘れない聖職者が、ポタの光のなかへと飛び込んでゆきました。
 おでんの祈りに身体を満たす彼女の口の中には、つゆの染みたがんもの味のまぼろしが染み渡っていました。


 灼熱の地面に降り立ち。しかしさすがに複数を相手にすることは無謀極まりない実力差ですので、テレポで飛び回って1対1ができる状況をさがして。
 そして、開けた空間と、1匹の敵だけがうつる視界。ちゃんす!


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Leaf「あちょーヽ(。・ω・)ノ゛」
 本のカドを、その敵へとガツンと振り下ろすと。続いて、虚空から発動する連撃。
 リーフの必殺技そのいち、ウォーターボールLv3。そのに、コールドボルトLv2。清涼な冷気が、灼熱の濁りを吹き散らすように、サラマンダーへと殺到するのでした。


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Leaf「これで!」


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Leaf「勝てないなら!」


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Leaf「どうにも!」


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Leaf「ならん……(´・ω・`)」


 敵の実力にリーフが及ばないということもあるのですが、そもそも長く1対1の状況のままいられるということもあまりなく。

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 横やりが入ったり。


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 サラマンダーのクイッケンに回復が追いつかなかったり。


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 もっと強い敵に殴りかかってみたりと。
 戦いの途中でテレポで逃げてしまう場面が多々ありました。


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 そんな狩りを続けて、順調に経験値を稼ぎつつ。


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 その根気は、


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 とうとう……!


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 とても不完全燃焼なかたちで実を結ぶ。

Leaf「これだからオートスペルってやつは!(´;ω;`)」

 デリュージの上で倒したかった。
 もっと欲を言えば、デリュージMEの上で戦っているスクショも撮りたかったのですが、さすがにMEを詠唱している余裕は皆無でした。

 それに、ほんとうなら、こうして何度も死に戻りを繰り返して敵のHPを削るのではなく、最初から全快の敵をストレートに倒してこその、打倒サラマンダーと言えるのでしょうけれど。

Leaf「いまはこれが限界(*´ω`*)」

 そもそもの目的が、サラマンダーにウォーターボールを撃ち込むことでしたので、それだけでとっても満足なのでした。



 転移で木陰に戻ったリーフは、そのままどさりと地面に身体を投げ出しました。疲労で重くなった身体。でもそれこそが、勝利の重みです。
 ほんとうに勝利と言えるのかどうかは、ともかくとして。

Leaf「あー……けっきょくおでんの力のかけ直しなんてしなかったなあ」

 キリエ、ヒール、SWに、バックサンク。
 いろいろ必死すぎて、つゆの染みたたまごの味を感じることはありませんでした。

Leaf「勝ったけど、でも勝った気がしないけど……」
 それでも、かつてのはいひとさんたちが遊んだトールを、こうして自分も、自分なりに遊べたこと。それだけは、確かで。
 静寂のなか、わき上がる達成感は、草と土の匂い。

 穏やかな空気に、リーフの意識は微睡んで。
 身体にそよぐ風と、木漏れ日のほのかな光。眠るリーフは、やさしいぬくもりの中に。

 STR1の非クリ型で挑む打倒サラマンダー。それがひとだんらくした、この日の空は。
 今日も、快晴でした。



 
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コメント
りゅう (URL) 2015-11-14 22:08
エンジェリックソウルゲインドラゴニックソウルゲインアンデッドソウルゲインインセクトソウルゲインヴァルキリーハンマーを作ろうと考えた発想は、やっぱり天才だと思いました。
こんな才能がほしかった(´▽`*)
えか (URL) 2015-11-15 10:29
よくやった!
とうとうサラを殴り倒すまでに成長したか。
AS型の未来は明るい。
Leaf (URL) 2015-11-16 10:40
>りゅうさん
昔からあるネタみたいですよー。完璧を求めるなら精錬値の文字数まで含めて
+10のオーキッシュアックスとか、風魔手裏剣・大車輪が候補ですね!
昔は長すぎる名前の武器はクライアントが処理できずにマウスカーソル当てた瞬間にエラー出て落ちたとか。
取引要請の窓だして相手にマウスカーソル置かせれば、完璧な暗殺ができたそうです。

>えかさん
一匹倒すまでに15人くらいの私が犠牲になったけどな!
STR1殴りの未来は明るい(*´ω`*)
mido (URL) 2015-11-18 12:23
とりあえずりーふさんはおでん食べたいんやな?

私もがんも食べたいわ。
Leaf (URL) 2015-11-18 20:25
いやこの記事書いてるときは特にそうでもなかったけど、そのコメントのせいで食べたくなってきたわ。
ヴァルハラの戦士たちはおーでぃんの神様の手作りおでん食べてる設定だったらいいね……
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